南海トラフ地震で考えられる問題点とその対応(事前準備の必要性)
演者:西山 謹吾(高知大学医学部危機管理医療学講座)
光で診て、光で治す ~ Photo-Theranostics Era ~
演者:井上 啓史(高知大学医学部泌尿器科学講座)
ハシビロコウの適正飼育と繁殖生理の解明を目指して ~ささとカシシのペアリング~
演者:木村 夏子(高知県立のいち動物公園)
AS 活動における臨床微生物検査技師の役割と実際
-臨床の第1 線でAS 活動に携わっている技師から学び、そして未来へ-
AST(抗菌薬適正使用支援チーム)は抗菌薬適正使用推進のために2018年に発足され、医師、薬剤師、臨床検査技師、看護師を中心に活動するチームである。その中で、臨床微生物検査技師の役割は膨大であり、検査報告についてはASTのメンバーと情報共有することが重要であるとともに医師の抗菌薬選択に直接影響を及ぼし得るような報告の工夫、担当医とのコミュニケーション能力が大変重要である。そこで実際に第1線でAS活動に携わっている技師がどのような創意工夫をこなし活動を行っているのかを実際に学び、吸収、そして自施設に持ち帰っていただき、明日からのAS活動に繋げる場としたい。
業務の効率化について考える
-作業の見直し・効率化で負担の少ない安全な検査室を目指そう-
近年、検査の高度化・精度管理・人員減少などにより、現場の負担は増加傾向である。作業工程の見直しや効率化を進め、負担を軽減し、安全な検査室を作るためどうしていくべきか、今一度考えたい。
精度管理 -評価逸脱時における対応の実際-
医療法改正に伴い、「医療機関における検体検査の精度の確保」として内部精度管理の記録が求められているが、管理手法・管理基準については、各施設の判断にゆだねられている状況である。評価逸脱時の対応事例、取り組み状況について共有いただき、各施設の精度向上に繋げたいと考える。
より良い輸血医療を目指して -輸血部門での取り組み-
日本は超高齢社会を迎え、献血可能人口の減少に伴う輸血用血液製剤の不足が懸念されており、患者ニーズの多様化や地域医療への移行が進む中で、輸血医療を取り巻く環境は大きく変化している。本シンポジウムは輸血医療の課題と展望について、人材育成やチーム医療など多角的に講師と参加者が輸血医療の未来について共に考え、より安全で質の高い医療の実現を目指すことを目的とする。
一般検査におけるピットホールと緊急報告項目について
-事前に知っておけば怖くない-
臨床検査においてピットホールに遭遇する機会は誰しもがある。ピットホールに陥った場合、原因を追究して迅速に対応することは大切である。しかし、ピットホールに陥らないように未然に防止することがもっと重要であると考える。本シンポジウムでは、ピットホールについて講師の先生方がこれまで遭遇したピットホールなどを紹介していただき、予防および対応力につなげてもらう場としたい。また、現状では一般検査において緊急報告は設定されていない施設がほとんどである。しかし、緊急報告することによって臨床に患者貢献できた事例は多々あると思われるため、緊急報告について今一度考えたい。
次世代へ「知と技」の継承 -経験値豊富な先輩方からの情報の伝達-
今も昔も臨床検査現場の課題として「人材育成」が挙げられるが、昨今では特段コンプライアンスの問題、ワークライフバランスの再考など多種の業務環境の変化により、上司または上級職からの指導の場が減っていると考える。また地方病院では少数人数で検査部運営を行っており、自施設での教育体制の構築が困難であることもしばしばある。そこで今回「次世代への『知と技』の継承」として臨床血液部門のトップランナーの方々に座学などの自主学習では学べない知識や経験を教えていただく場としたい。
知と技の融合 -見(魅)せます!私のテクニック-
生理検査は時に検査者の知識や技術、経験に依存することがあり、若手の場合だと検査の進め方に難渋してしまい、検査時間の延長や患者の負担が増えてしまうといったことも少なくない。今回のシンポジウムでは、効率の良い検査の進め方や、よりきれいな波形や画像を描出するテクニックや次の一手、依頼医から喜ばれるレポートの記載方法など、各検査のエキスパートに講演していただく。「働き方改革」が推進されている現代にて、短時間でより質の高い検査が行えるよう、「知と技」を共有し、ルーチン業務に活用できることを目的とする。
対応力をやしなう! -トラブルシューティング事例から-
本学会では今まで、遺伝子検査の各工程別および分野別に焦点を当て、遺伝子検査の基礎について理解を深めてきた。本シンポジウムでは、実際の臨床検査において、生じた困難やトラブル事例についてご講演いただく。講師の先生方が、自施設でどのようにそれに気づき、解決したか、または再発防止の取り組みなどを共有していただき、遺伝子検査におけるトラブル発生時の思考力をやしない、対応力を高めることを目指す。